泣き歌の貴公子・林部智史、熱唱に銀座が泣いた
新人歌手の林部智史(28)が22日、東京・銀座山野楽器本店で、シングル「あいたい」のロングセラー記念イベントを行った。銀座のド真ん中に響いた“泣き歌の貴公子”の歌声に、涙を流すファンが続出。その光景に本人も声を詰まらせた。
12日に放送されたテレビ東京系「THEカラオケ★バトル スペシャル」の採点カラオケで100点満点を2連発して、2年連続の年間チャンピオンに輝いたことで、2月に発売した同曲が再浮上。10月24日付けのオリコン週間ランキングで前週の90位から13位にジャンプアップしたのを受け、イベントを開いた。
“満点男”の歌声を聴こうと「歌謡曲の聖地」と呼ばれる同店には、2回のイベントで計3000人が殺到。創業124年の同店社員が「こんなにお客さんが集まったのは記憶にない」とビックリする人気ぶり。聴衆が歩行者天国を占拠し、危険回避のため、急きょ6曲歌唱の予定を5曲に減らす事態となった。
登場した林部が「あいたい」を切々と歌い上げると、ハンカチを取り出し目元を抑える人が多数現れ、神奈川県在住の主婦・佐野麻衣子さん(35)は「何回聴いても泣いてしまう。歌声が心にスーッと入ってきて、胸をつかまれる」と頬を伝う涙をぬぐった。
林部は「波に乗れてきた。心に寄り添うように伝えたいと思ったので、やっと寄り添えてきたのかな」とヒットを実感してきた様子。「曲の力の強さに僕が続きたい」と、年末の賞レースやNHK「紅白歌合戦」で“あいたい”というファンの声に応える意気込みを言葉にした。