麻宮良太の野望 男子チアを盛り上げたい! 小説「チア男子!!」モデル
チアリーディング世界選手権優勝者で俳優の麻宮良太(29)がこのほど、デイリースポーツの取材に応じ、役者としての飛躍とプロのチア男子ユニットをプロデュースする夢を語った。
高校まで野球一筋だった麻宮が“チア男子”を目指したのは早稲田大学に入学したときだった。同大学出身で直木賞作家・朝井リョウ氏(27)の青春小説「チア男子!!」のモデルになった同大男子チアリーディングチーム「SHOCKERS」(04年創設)の演技に衝撃を受け、「これだ!」と入部を決めた。
「マイノリティーから始まって、笑われた時期もあった」と悔しさをバネにチアを継続し、09年にドイツで開催された第5回チアリーディング世界選手権男女混成部門で優勝を果たした。13年から俳優業も始め、現在は「SHOCKERS」のコーチも務めている。
「チア男子!!」は2016年7月からアニメ化され、10月1、2日には千葉・舞浜アンフィシアターで同アニメの音楽朗読劇が上演された。麻宮は朗読劇のチアパフォーマンス監修を務め、「SHOCKERS」も劇中で生演技を披露。エンターテインメントとの本格融合に「本当にうれしい。シーンに合わせてパフォーマンスを作るのは楽しかった」とプロデュース業の面白さも実感した。
今後は舞台「チア男子!!」(12月9~18日、アイア2・5 シアタートウキョウ)のチア監修も務める。「男子チアをショーとして確立して芸能でプロチア男子ユニットのプロデュースができたら最高。表現者として生きていきたいし、チアを盛んにしたい」と二足のわらじに意欲。キッズの育成にも取り組む青年が「チア男子」をメジャーなエンターテインメントの一つへと押し上げる“開拓者”として突き進む。