２０１６年度の文化勲章が２８日発表され、作曲の船村徹氏（８４）ら６人の受章が決まった。文化功労者は俳優で歌手の杉良太郎（７２）らが選出された。

　作曲家の文化勲章は１９５６年の山田耕筰氏以来、２人目。故村田英雄氏の「王将」など５千曲以上を手掛けた船村氏は「今まで通り大衆芸能のお手伝いをしたい」と語った。

　杉は、日本ベトナム特別大使や法務省特別矯正監を務めるなど、５０年以上にわたる国内外の文化交流、日本文化発信などへの活動が評価され「非常に身に余る光栄」と口元を引き締め、「草の根的に平和を実現するには、政治や経済と同等に文化が大切」と思いを語った。演歌歌手の妻・伍代夏子からは「文化功労者って何なの？」と聞かれたそうで、「『大変な栄誉だよ』と言って聞かせた。受章のあとに乾杯したい」と笑顔を見せた。