平幹二朗さん亡くなる前日に祖父の顔 葬儀・告別式に600人参列
22日に急逝した俳優・平幹二朗さん(享年82)の葬儀・告別式が28日、東京・青山葬儀所で、しめやかに営まれ、元妻で女優の佐久間良子(77)や俳優の藤原竜也(34)、Hey!Say!JUMP・山田涼介(23)、桐谷健太(36)ら600人が参列。女優・栗原小巻(71)と演出家・鵜山仁氏が弔辞を読んだ。喪主を務めた長男で俳優の平岳大(42)は、平さんが亡くなる前日に、9月に誕生した2人目となる孫と初めて対面していたことを明かした。
喪主あいさつで岳大は、「『生前、父は…』という言葉をいつか言う日が来ると思ってましたが、こんなに早く唐突に来るとは思っていませんでした」と切り出すと、21日の出来事を回想。平さんにとって孫にあたる、誕生間もないおいっ子に一緒に会いに行ったといい、「太い大きな手で赤ん坊を抱きかかえ、ミルクをあげてました。気をよくしたのか、大好きなワインをたくさんいただいてました。今までできなかった家族の話ができました」と、親子にとっての有意義な時間を振り返った。
「フラフラの父を家に送り届けて、僕が『もう飲むなよ』と言うと、父は『岳、もう帰りなさい』と笑っていました。父は幸せだったと思います」と声色をマネて、最後の会話も紹介した。
出棺の際には舞台「王女メディア」の劇中歌が流され、平さんはカーテンコールのような拍手を浴びながら、涙雨が降りしきる中、天国へ旅立った。