シンガー・ソングライターの松任谷由実（６２）と女優・天海祐希（４９）が夢のデュエットで初共演することが１日、分かった。天海が主演するフジテレビ系ドラマ「Ｃｈｅｆ～三ツ星の給食～」（木曜、後１０・００）の主題歌「Ｓｍｉｌｅ　ｆｏｒ　ｍｅ」を、３日放送の第４話から２人の声で届ける。同曲を手掛け、第３話までソロで歌唱していた松任谷が天海とのコラボを提案し、ユーミンファンの天海が快諾。１０月下旬にレコーディングが行われ、ハイレベルの１曲が完成した。

　ポップス界の女王とトップ女優がハーモニーを奏でる“夢コラボ”が実現した。

　きっかけはユーミンからの提案だった。２日に発売される３８作目のアルバム「宇宙図書館」の製作中にドラマの主題歌オファーを受けた松任谷。有名レストランをクビになり、学校給食づくりに奮闘する主人公をイメージしながら、大人の女性の優しさや包容力を描いた「Ｓｍｉｌｅ－」を書き下ろした。

　関係者によれば「完成した際に、ユーミンに天海さんとのデュエットのアイデアが浮かんだ」という。早速、ドラマスタッフが天海にオファーすると、中学生時代からユーミンの大ファンだっただけに快諾し、トントン拍子で初共演の運びとなった。

　１０月下旬に都内で行われたレコーディングではすぐに意気投合し、優しい歌声を響かせ合った。ユーミンは「さすがに歌い慣れている。ドラマ同様、りりしく優しく、素晴らしい歌が録れてうれしい」と満足そうにコメントした。天海は「緊張したけど、すてきな経験でした。世界観を壊さないようにと頑張った。ユーミンさんの曲を聴きだしたままの顔になっているかも」と興奮冷めやらぬ様子。ハグしてもらうと「早く写真撮って～」とスタッフとおねだりする天海に、ユーミンも「中学生に戻ってるわね」と苦笑いを見せた。

　ユーミンのデュエットといえば、近年では０９年にロックバンド・くるりと組んだ「シャツを洗えば」などがあるが、男性歌手との組み合わせばかりで、女性とのコラボは貴重だ。天海とのデュエットは、３日放送の４話から主題歌として使用される。ＣＤリリース、配信などは未定。