安藤サクラ、充電中は女優引退も考えていた
女優の安藤サクラ(30)が2日、都内で、第29回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に出品された映画「島々清(しまじまかい)しゃ」(来年1月21日公開)の舞台あいさつをW主演の伊東蒼(11)と行った。
故・新藤兼人監督の孫でもある新藤風監督(39)の11年ぶり新作で、沖縄の離島を舞台に音楽を通したヒロインたちの再生が描かれる。安藤にとってはアカデミー賞最優秀女優賞を受賞した2014年公開の「百円の恋」から約1年の充電期間を経た“現場復帰1作目”。本作の脚本を読むまで「ひょっとしたら、もう(演技を)やらないことも考えていた」という。
バイオリン演奏のシーンもある難役だが「『役者としてやりたい』より前に自分自身の経験として、島に行ってみたいと思った。最後かもしれないと思いつつ(出演を)決めてました」と、設定やロケーションにひかれてオファーを快諾。役者として再び歩み出す転機となった。
今年の初詣でで神社に行った際、初めてお願いをしたという。「その(撮影する)瞬間がいとおしく思える肉体であり続けられますように。これからもそう思える作品に多く出会えますように」。独特の表現で役者としての未来像を明かした。