能年玲奈改めのん「普通ということがとても幸せ…」

舞台あいさつに出席したのん=都内
舞台あいさつに出席したのん=東京・赤坂の草月ホール
舞台あいさつに出席した(左から)コトリンゴ、のん、片渕須直監督=都内
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 能年玲奈から改名した女優・のん(23)が8日、都内で行われた、主演声優を務めたアニメ映画「この世界の片隅に」(12日公開)の舞台あいさつに出席した。

 第2次世界大戦下の広島・呉を舞台とした作品で、のんもその世界観を学ぶため、片渕須直監督(56)とともに呉を訪問。「坂道が多くて、たくさん上り下りして…、(主人公の)すずさんは、足腰が強い人なんだなと想像しました」と、独特の思い出を口にした。

 この日は、全編の音楽を担当した歌手のコトリンゴ(38)も登場。同作のオープニングテーマ「悲しくてやりきれない」とエンディングテーマ「たんぽぽ」をピアノの弾き語りで披露した。ステージ上で聞き入ったのんは「声が聴こえた瞬間に、心臓をギュッとつかまれたように、息をするのを忘れてしまうような…」と感激の面持ちだった。

 15年4月に事務所独立騒動が勃発し、今年7月から現在の芸名に変えて活動を始めたのん。改名後、初の本格的な出演作品となる今作を振り返り、「普通に生活するとか、普通に生きる…、普通ということが、とても幸せなんだなと、ジーンと来る映画だと思います」と神妙な表情で話した。

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