漫画家の高井研一郎さん死去 代表作に「山口六平太」「織金」
「総務部総務課山口六平太」の作画で知られる漫画家の高井研一郎(たかい・けんいちろう)さんが14日午前11時59分、肺炎のため東京都調布市の病院で死去した。79歳。長崎県出身。自宅は東京都調布市布田5の16の16。葬儀・告別式は20日午前11時半から東京都調布市八雲台2の4の3、国領総合斎場で。喪主は妻静江(しずえ)さん。
漫画雑誌への投稿仲間だった石ノ森章太郎さんや赤塚不二夫さんが設立した「東日本漫画研究会」に参加。1956年に少女漫画誌でデビューした。
62年に赤塚さんが「おそ松くん」の連載を始める際のキャラクターデザインや執筆に協力。イヤミなどの誕生に大きな役割を果たした。以後、70年ごろまでフジオ・プロダクションに参加し、作画面で赤塚漫画を支えた。
86年から「ビッグコミック」(小学館)で「総務部総務課山口六平太」(林律雄さん原作)の連載を開始。一見地味ながら社内の困り事を何でも解決するスーパーサラリーマンと、どこにでもいそうな社員たちを描き、幅広い年齢層から人気を得た。他の代表作に「プロゴルファー織部金次郎」などがある。
熱狂的な阪神ファンとしても知られた。