博多駅前道路の通行再開 陥没事故の実態究明へ
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JR博多駅前の道路大規模陥没事故から1週間となった15日、福岡市は道路の復旧を終えて現場の通行を再開、付近のビル3棟への避難勧告も解除した。九州の玄関口の都市機能が回復するとともに、事故原因となった市営地下鉄工事の実態究明や休業を余儀なくされた個人事業主らの補償に焦点が移る。
工事を請け負った共同企業体(JV)代表の大成建設の村田誉之社長は同日、福岡市で会見し「市民や関係者を心配させた。迷惑を掛けて申し訳ない」と謝罪。事故原因に関し、同社の田中茂義土木本部長は地盤変化を把握する計測器のデータ上は事故につながる異変はなかったとして「局所的に(地盤に)異常な部分があったと考えるのが自然だ」との見方を示した。