19年大河はクドカン 五輪題材に…「あまちゃん」の実績評価

 NHKは16日、都内の同局で放送総局長定例会見を開き、2019年大河ドラマを脚本家で俳優の宮藤官九郎(46)が手がけ、「東京」と「オリンピック」を題材にした作品になることを発表した。大河ドラマでは33年ぶりに近現代史に挑む。タイトルと出演者は未定。初の大河挑戦となる宮藤は「自分に大河ドラマは無理だろうと思っていました。まあ、こんな大河も、たまにはいいよね、と大目に見て頂けたら幸いです」とコメントを寄せている。

 プレ東京五輪イヤーの2019年は五輪を題材にした大河ドラマに決まった。作品は、たった2人の日本人が初めて五輪に参加した1912年の「ストックホルム大会」から、敗戦を経て、執念で競技を再開し、ついに自国開催にこぎつけた1964年「東京オリンピック」までの52年間を描く。

 NHKからオファーを受けた宮藤が、自分にできる題材を、と自ら考え出したのが「東京」と「オリンピック」の物語だったという。主人公はリレー形式の可能性もあるというが、現時点では未定。

 同局ドラマ部は「東京五輪を前に一役買いたい。近代史を振り返りたいと考えています」と五輪をテーマにした理由を説明。同局では、2013年上半期の連続テレビ小説「あまちゃん」以来の起用となった宮藤については、「あまちゃんの実績もある。新しい大河が作れると思った」と述べた。

 宮藤は同局を通じ、「自分に大河ドラマは無理だろうと思っていました。歴史に“動かされた”人と町の変遷を一年かけてじっくり描く予定です。まあ、こんな大河も、たまにはいいよね、と大目に見て頂けたら幸いです。頑張ります」とコメントを寄せた。

 17年の大河は女優・柴咲コウ(35)主演「おんな城主 直虎」、18年度大河は俳優・鈴木亮平(33)主演「西郷(せご)どん」に決まっている。

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