ボブ・ディラン ノーベル賞授賞式欠席
ノーベル文学賞に選ばれた米歌手ボブ・ディラン(75)が、12月10日にスウェーデン・ストックホルムで開かれる授賞式を欠席することが16日、分かった。選考主体のスウェーデン・アカデミーが明らかにした。
アカデミーによると、ディランから「前から決まっている用事があり、12月はストックホルムに行けない」との手紙が15日に届いた。ディランは授与決定に「名誉なことだ」と改めて謝意を示し、「賞を直接受け取れれば良かった」と欠席を残念がったという。
ディランは英紙のインタビューに「可能なら授賞式に出る」との考えを示していた。「用事」が何かは不明。
12月7日に予定されていた恒例の記念講演も欠席する。講演は受賞者の義務で、欠席した場合は半年以内に行う必要があり、アカデミーは「楽しみにしている」と述べた。
ノーベル文学賞を巡っては、英劇作家ハロルド・ピンター氏、英作家ドリス・レッシング氏らが授賞式や講演を欠席、代理出席や講演の代読で対応した。