宝塚歌劇団、最後の20世紀トップスター・北翔海莉が退団

 宝塚歌劇団最後の20世紀入団トップスター、星組の北翔海莉(ほくしょう・かいり)が20日、東京宝塚劇場公演「桜華に舞え/ロマンス!!」の千秋楽を迎え、退団した。北翔は「無事に宝塚歌劇団男役の北翔海莉を卒業することができました。21年は宝物」とあいさつ。この退団により、タカラヅカの現役トップは、全て21世紀入団となった。

 北翔は1998年に入団。月組、宙組、専科を経て、2015年に柚希礼音の後任として星組トップスターとなった。同期には“画伯”としても知られる元歌のおねえさんの歌手はいだしょうこや元トップスターの音月桂、元トップ娘役の白羽ゆりや遠野あすからがいる。

 北翔の退団により、次期星組トップには、2002年入団の紅(くれない)ゆずるが就任。「紅は元々(二番手として)柚希の次に控えていたし、準備もできていたから何の心配もない。だからお待たせしましたという感じですね」とエールを送る。

 また他の組も、花組は入団が03年の明日海(あすみ)りお、月組は同08年で入団9年目で異例の抜擢となった珠城(たまき)りょう、雪組は同01年の早霧(さぎり)せいな、宙組は同02年の朝夏(あさか)まなとと、全員が2001年以降の入団となる。

 北翔と同じく20世紀入団は、約400人のタカラジェンヌ全体でもわずか23人(専科の13人含む)のみ。二番手や二番手格、も全員が21世紀入団組。ポスターに掲載される三番手や三番手格にもさらに下の若い世代が並ぶ。タカラヅカはトップスターを頂点に、序列がハッキリとしたスター制度。そのため今後北翔より上の学年からトップが生まれることはなく、最後の20世紀トップスターの退団となった。

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