宝塚歌劇団・轟「双頭の鷲」で再び后妃暗殺者役 圧倒的存在感で舞台を支配
宝塚歌劇団の“トップ・オブ・トップ”ともいわれる専科・轟悠(とどろき・ゆう)主演のミュージカル「双頭の鷲」(~12月3日)が22日、兵庫・宝塚バウホールで開幕した。
同作はハプスブルクの皇后エリザベート暗殺に着想を得たジャン・コクトーの戯曲をもとに、これまでもにも何度も映画や舞台化された作品。タカラヅカでも同事件を扱った作品としては、ウィーン・ミュージカル「エリザベート」が有名だが、20年前の初演時に轟が暗殺者ルキーニを演じ、評判を取った。今回も暗殺者を轟が、また先日再演された「エリザベート」でタイトルロールを演じた宙組のトップ娘役の実咲凜音(みさき・りおん)が王妃役で、ファンには二重の面白さがある作品となった。
男役もすでに31年を数える轟は、他の追随を許さぬ存在感で舞台を支配。また来年4月の退団を発表している実咲も、タカラヅカの娘役の枠を超えた孤高の王妃を硬軟自在に演じていた。
12月9~15日に神奈川芸術劇場で上演。