中村勘九郎親子が「鬼ヶ島」へ 30年前と同行程で初舞台成功祈願

息子の哲之(右)、七緒八(中央)におみくじの説明をする中村勘九郎=岡山・吉備津神社
息子の哲之(前列左)、七緒八(同右)の初舞台成功祈願を行った中村勘九郎=岡山・吉備津神社
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(35)と、長男の波野七緒八(5)、次男の波野哲之(3)が24日、岡山・吉備津神社で、来年2月に東京・歌舞伎座で行われる「二月大歌舞伎」の成功祈願を実施。さらに鬼ヶ島のモデルとされる香川・女木島も訪れた。

 二月大歌舞伎では、七緒八が三代目中村勘太郎、哲之が二代目中村長三郎を名乗り、「門出二人桃太郎」で初舞台を迎える。勘九郎は1986年、この日も同行した弟・七之助(33)とともに、勘九郎の父である故・十八代目中村勘三郎さんもその29年前に、「桃太郎」の初舞台を前にして、同じ行程で成功祈願を行った。

 予報では雨模様とされていた天気は、見事に晴れ。勘九郎は「父は、直前までハラハラさせる晴れ男でした。今日もやっぱり、父がそばにいてくれている気がします」と感無量の様子だった。七緒八と哲之は「かっこいい桃太郎になりたいです」声をそろえて抱負を口にした。

 「桃太郎」は中村屋にとって定番の初舞台。勘九郎と七之助は87年1月に「門出二人桃太郎」で、勘三郎さんは59年に「昔噺桃太郎」に出演した。勘九郎は「親子3代、初舞台にゆかりのある地にお参りできて幸せだと思います」と笑顔。2人の息子については「僕らが子どものころよりおとなしかった。七緒八はこの間、浅草で七五三のお参りをした時に、絵馬に『お稽古を頑張ります』と書いていたので、それなりの覚悟があるんだと思います」と目尻を下げた。

 吉備津神社ではおみくじを引き、七緒八は大吉を引き当てて「やった!」と大喜び。哲之は小吉、勘九郎は中吉だった。女木島では、鬼の居城だったとされる大洞窟を探検。勘九郎は鬼のお面をかぶって2人を脅かそうとしたが、「お父さんじゃん」と即刻見破られてガッカリ。30年前に勘三郎さんに同じ“サプライズ”を仕掛けられ、すぐ見破ったという勘九郎は「泣かせる自信はあったんですけど…。リベンジ失敗ですよ」と苦笑いだった。

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