作家・黒川博行氏 「興行成績と原作者は関係ない」 金銭事情明かす
作家の黒川博行氏(67)と映画監督の小林聖太郎氏(45)が28日、大阪市内で行われた、映画「破門 ふたりのヤクビョーガミ」(2017年1月28日公開)の完成披露試写会に登場。黒川氏は原作者として「興行成績と原作者は全く関係ない」と厳しい金銭事情を明かした。
映画「破門-」は黒川氏が直木賞を受賞した小説「破門」が原作。映画化されたことに黒川氏は「とにかく(映画化)してもらったらありがたい」と感謝。今年は黒川氏の小説「後妻業」も映画化されたが「興行成績と原作者は全く関係ないんですよ。興行収入も上がれば当然うれしいですけど、原作者には1銭も入らないんで…」と嘆き気味。その上で、「でもヒットすると次も映画化される可能性があるんです。『国境』っていう難しい作品があるんですけど、それが映画化されたらどれだけ面白いか」と語り、早くも次作に思いを馳せた。
また、黒川氏は同作へ出演しているといい「原作者にもかかわらず出たいんです。その歳の自分が残るのでアルバム代わりとして。出たがりなんです」と話し笑いを誘った。
同作は俳優・佐々木蔵之介と「関ジャニ∞」横山裕のW主演。イケイケやくざを佐々木が、建設コンサルタントを横山が演じ、映画製作出資金を持ち逃げしたプロデューサーを2人で追うもトラブルに巻き込まれ…というストーリー。