テレ朝社長、慶大での暴行疑惑報道で謝罪 「女性に対する配慮に欠けた」
テレビ朝日が29日、同局内で定例の社長会見を開いた。「羽鳥慎一モーニングショー」が10月20日に「独自 慶應生女性暴行疑惑 現役メンバー直撃 当事者の証言」と題して放送した特集について、客観性や被害女性への配慮が欠けていたと謝罪した。
BPO(放送倫理・番組向上機構)での議論では、「裏取り取材がほとんど行われていない」、「女性への配慮が決定的に欠けた放送内容になっている」といった指摘がなされていた。現時点では警察による捜査段階の事案であることから、BPOは「討議を継続する」としている。
角南源五社長は「放送内容に客観性に欠ける部分や不適切な部分がありました。女性に対する配慮に欠けるもので、お詫び申し上げます」と謝罪した。捜査中の事案であることから、「私たちの報道は丁寧にやるべきだったと思っております」と語った。また、同局の広報から「丁寧でなかった部分」として「男子学生側への取材内容のみに重きを置いて放送した点を含めて、取材が不十分であったということです」と説明もなされた。