押切もえメール不正閲覧男を逮捕 みるきーも被害…女優ら百数十人分の痕跡も
モデルの押切もえ(36)のメールを不正にログインしてのぞき見したなどとして、警視庁サイバー犯罪対策課は30日、不正アクセス禁止法違反と私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、日本経済新聞社デジタル編成局の男性社員(29)を逮捕した。
逮捕容疑は2014年12月から今年4月にかけ、押切や元NMB48の渡辺美優紀(23)ら女性4人の「Gメール」や米アップルのデータ保管・共有サービス「アイクラウド」に不正アクセスして盗み見るなどした疑い。
同課によると、男は、誕生日やニックネームを組み合わせるなどしてパスワードを類推していたといい、「出来心でパスワードを突破することに喜びを感じ、ゲーム感覚でしてしまった」と供述している。
男のスマートフォンを解析した結果、百数十人の女優やモデル、アナウンサーの電話番号やメールアドレスが登録され、削除された痕跡があった。同課は5月、女優の長澤まさみ(29)らのフェイスブックなどに不正アクセスした疑いで、別の会社員の男を逮捕。男は任意の調べに、この報道を見て何らかのデータを削除したと話したといい、同課は証拠隠滅を図った可能性もあるとみて調べている。
男は、押切が契約する携帯電話会社の個人用ページに不正ログインし、メールアドレスを入手。押切に成り済ましてパスワードも変更していたという。身に覚えのない変更通知が携帯電話会社から届いたため、押切が被害に気付き、14年12月に渋谷署に相談していた。押切の所属事務所は「警察にすべてお任せしています」とした。