津川雅彦 映画「君の名は。」を絶賛 日本映画界にカツを入れてくれた
独立系プロダクションで組織される日本映画製作者協会主催の「新藤兼人賞2016」の授賞式が2日、都内で行われ、パーティーで乾杯の音頭を取った俳優の津川雅彦(76)が映画「君の名は。」を「日本映画に元気を与えた」と絶賛した。
「君の名は。」は今年8月に公開され、100億円を超える興行収入で国民的大ヒット作となった。同作をプロデュースした川口典孝氏(47)は同賞のプロデュサー賞を受賞。川口氏は「(監督の)新海誠と出会ってから15年です。新海と川口は二人三脚と言われて来ました。こんなにヒットするなんてだれも思っていませんでした。新海も僕も東宝さんもです。これからも新海誠をよろしくお願いします」とあいさつした。
津川も06年に「寝ずの番」の監督・マキノ雅彦として金賞を受賞している。「『君の名は。』は日本映画界にカツを入れてくれたと思います。輝く大ヒット作です。これで日本映画界に元気が出たように思っております」と絶賛した。
その一方で、日本映画界の現状に「配給会社はもうかってほくほくでございましょうが、製作側はもうからない」と苦言を呈したうえで「安くていい作品を作るのが日本映画の小技というかプライド。難関を克服して日本映画を育ててほしい」とエールを送った。