浜美枝 「小川宏ショー」で共に司会 「何より大事な事を教えていただいた」
フジテレビ「小川宏ショー」などで知られた名司会者でフリーアナウンサーの小川宏さんが11月29日に多臓器不全で亡くなっていたことが5日、分かった。90歳。東京都出身。
早稲田大学出身。NHKでアナウンサーとして「ジェスチャー」の司会を10年間務めた後、1965年に退局。同年フリーに転身し、フジで「小川宏ショー」をスタートした。82年の番組終了まで17年間で放送回数は4451回。「人の名前を冠にした番組の最長寿記録」として、「森田一義アワー 笑っていいとも!」に抜かれるまで長期間、ギネスに認定された。
1967年に「007は二度死ぬ」でボンドガールを務めた女優・浜美枝(73)は、2年後に結婚し、70年には東宝を退社。フリーとなり、「小川宏ショー」の司会アシスタントを務めた。5日、所属事務所を通じ、追悼メッセージを寄せた。浜は現在2男2女にめぐまれている。
【以下、コメント全文】
私が女優として演ずることを辞め、新たな道を歩み始めたときに、最初にお声をかけていただいたのが『小川宏ショー』でした。
女優としての世界しか知らず社会勉強もできていない40歳の二児の母でした。
お話をいただいてから半年ほど、果たして私に務まるかどうか悩んだ末に、小川宏さんにお目にかかり、それまでの不安が嘘のように吹き飛んだことを覚えております。
何よりも社会勉強させていただいた、私の原点とも言えるお仕事でした。
小川さんは、番組にご出演いただいたゲストの方に対し、有名無名を問わず、放送終了後は必ず玄関までお見送りするという徹底した姿勢を貫いておられました。
今の私にとっても、何より大事な事を教えていただいたように思います。
謹んでご冥福をお祈り致します。
2016年12月5日 浜美枝