還暦の桑田、カンゲキ大忘年会 4年ぶり年越しソロライブも攻めの演出

 「ヨシ子さん」をバックに熱唱する桑田佳祐=横浜アリーナ
熱唱する桑田佳祐=横浜アリーナ
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 サザンオールスターズ・桑田佳祐(60)のソロとして4年ぶりの年越しライブ「ヨシ子さんへの手紙~悪戯な年の瀬~」が27日、横浜アリーナで開幕した。サザンとして15年8月に日本武道館公演を行って以来、1年4カ月ぶりのステージ。親交のある歌手で俳優の福山雅治(47)に第1子が誕生したことをネタにするなど、還暦を迎えて初のライブでも年を感じさせぬ遊び心満載で、1万5000人がお祭り騒ぎする“大忘年会”となった。

 いくつになっても変わらずパワフルでエロチックだ。女性ダンサーのお尻を触ろうとして、股間をキックされる60歳。

 「還暦になって初めてのステージ。記念すべき日です!!60年間ずっと似てると言われたのはNさん。長門裕之さんです!!」

 歌声に大ボケ、小ボケ、緩急自在の桑田流大忘年会に、しらふのファンが酔いしれた。

 最初のMCでは「ここで発表があります」と切り出し、会場をざわつかせた。だが、続けたのは親交のある“福山イジリ”。「子供ができました…って、ステージで言ってみたいよ。『家族になろうよ』とか言ってみたいよ」と、福山が23日のライブで第1子の誕生を報告したことをネタに。続けざまに自身の年齢をジョークにし「『そして父になる』じゃなくて、そして墓を買うとか、そういう状況になってきました」と会場を爆笑させた。

 シングル曲「ヨシ子さん」では、もはやカオスとしか言いようのないステージを展開。謎の和装女性「ヨシ子さん」が高さ5メートルの山車に乗って登場し、国籍不明の外国人や力士が大騒ぎする、レコード会社の担当者すら説明不能な世界観の中で熱唱を続けた。

 還暦とは思えぬ攻めの演出は若さの表れ。87年発売のソロデビュー曲「悲しい気持ち」から王道バラードの最新曲「君への手紙」まで全28曲、約3時間を完走し、来年ソロ活動30周年を迎えるキャリアの奥行きを存分に見せつけた。現在はソロアルバムを製作中。来年に完成すれば6年ぶりのソロ盤だけに、ド派手な節目の年となりそうだ。

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