根津甚八さん略歴 黒澤映画で脚光浴びる

2015年公開の「GONIN サーガ」で“最初で最後”の俳優復帰を果たした根津甚八さん
前作で熱演する根津甚八(左)と佐藤浩市(C)1995 松竹株式会社
 亡くなった根津甚八さん
3枚

  2010年に俳優を引退した根津甚八さんが29日、亡くなったことがわかった。69歳だった。所属事務所が発表した。事務所への取材では、この日昼過ぎに亡くなったと連絡が入ったという。根津さんは目や腰、うつで闘病し、10年9月に引退を発表した。

 根津さんは1947年山梨県出身。1969年に劇団・状況劇場に入団、1975年「娘たちの四季」でエランドール賞を受賞。同年、「濡れた賽の目」で映画デビュー。1978年NHK大河ドラマ「黄金の日日」に出演。1980年に黒澤明監督の「影武者」で脚光を浴びる。

 1982年「さらば愛しき大地」でキネマ旬報主演男優賞、日本アカデミー賞主演男優賞受賞。1985年に再び黒澤明監督「乱」に出演し評価を高めた。

 1993年に撮影で落馬し腰椎を損傷。その後も目の病気やうつ病、椎間板ヘルニアなどを患い、2010年9月に俳優を引退し、表舞台から遠ざかったが、2015年に「GONINサーガ」で1作限定で復帰したのが遺作となった。

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