根津甚八さん 14日にCDアルバム発売したばかりだった…
2010年に俳優を引退した根津甚八(ねづ・じんぱち、本名透=とおる)さんが29日、亡くなった。69歳。1978年、大河ドラマ「黄金の日日」で脚光を浴び、82年の映画「さらば愛しき大地」で日本アカデミー賞主演男優賞を受賞。ほかに「吉原炎上」などでも存在感が光った。
根津甚八さんは、今月14日にCDアルバム「やすらぎ 根津甚八・男の哀歌」を発売したばかりだった。発売元のテイチクエンタテイメントによると、同アルバムは、1976年に発表したアルバム「ゆきずり」の12曲に加え、カバー曲などテイチク在籍時に収録した音源のすべてとなる17曲を収録したもの。
根津さんが新たにレコーディングした楽曲はなかったが、男の生きざまや哀愁、優しさ、強さ、もろさなど、自身の個性が豊かに表現された味わい深い歌が収録された作品の完成に、テイチクの関係者は「ずっと完成を楽しみにされていたようです」と明かした。