西野カナがレコード大賞 平成生まれのソロ歌手では初受賞
第58回日本レコード大賞(主催・日本作曲家協会など)の最終審査会が30日、東京・初台の新国立劇場中劇場で行われ、優秀作品賞10作の中から西野カナ(27)が歌唱した「あなたの好きなところ」(作詩・西野カナ、作曲・Carlos K/Yo-Hey、編曲・Carlos K)が日本レコード大賞に選出された。
平成生まれのソロ歌手では初受賞となり、女性ソロ歌手では、05年の倖田來未「Butterfly」以来、11年ぶりとなった。西野は「言葉にならない。鳥肌が…。たくさんの方に出会って、支えて頂きました。これだけ素晴らしい日を迎えられたのは、みなさんのおかげです」と感激を表し、笑顔で歌いきった。
西野の大賞受賞は初めて。対抗馬と目されていた宇多田ヒカル(33)の「花束を君に」、AKB48の「365日の紙飛行機」らに競り勝った。
西野は2008年にシングル「I」でメジャーデビュー。同年9月にシンディ・ローパーのジャパンツアーでオープニングアクトを務め、注目を集めた。昨年リリースした27枚目の「トリセツ」は乙女心を取扱説明書になぞらえ、大きな話題となった。レコード大賞では14年から3年連続で優秀作品賞を受賞。10年には「to LOVE」で優秀アルバム賞、12年に「Love Place」で最優秀アルバム賞を獲得している。
今年12月の「第49回日本有線大賞」はシングル「Dear Bride」で自身初の大賞を受賞。NHKの紅白歌合戦には10年から連続出場している。
大賞は優秀作品賞10組の中から選ばれた。優秀作品賞は宇多田、AKB48、いきものがかり「ラストシーン」、浦島太郎(桐谷健太)「海の声」、きゃりーぱみゅぱみゅ「最&高」、坂本冬美「女は抱かれて鮎になる」、AAA「涙のない世界」、西内まりや「BELIEVE」、氷川きよし「みれん心」。
なお、昨年まで大賞を2連覇していた三代目J soul Brothers は、対象期間内にシングル未発表のため優秀作品賞に選出されていなかった。
最優秀新人賞は韓国の7人グループ、iKON(アイコン)が受賞。外国アーティストとしては09年のBIGBANG以来、7年ぶりの栄誉となった。