月組新トップスター・珠城りょう お披露目公演開幕 涼風真世らが見守る
宝塚歌劇団月組新トップスター珠城(たまき)りょうの大劇場お披露目公演「グランドホテル/カルーセル輪舞曲」(~30日)が1日、兵庫県の宝塚大劇場で開幕した。客席には1993年の退団公演として初演した女優の涼風真世と、オリジナルの演出・振り付けのトミー・チューン氏も姿を見せた。
珠城は初舞台から9年目でトップに就任。これは天海祐希に次ぐ“スピード出世”。「自分が9年間育った組で、トップにならせていたけるのは幸せ。私がトップになってからもスタンスは変わらない」と自然体をアピール。それでも「新生月組がスタートします」と笑顔を見せた。
「グランドホテル」は1928年のベルリンが舞台で、初演した涼風は会計士役で主演。だが今回は莫大(ばくだい)な借金を抱えた男爵が主人公となった。珠城は借金返済に悩み、年上のバレリーナに恋する難しい役を丁寧に演じた。
ショーの「カルーセル-」は、日本初のレビュー「モン・パリ」誕生90周年記念作品。珠城は現代風にアレンジした「モン・パリ」を楽しげに歌い踊り、トップだけに許された大きな羽根を背負い階段を下りた。
東京宝塚劇場公演は2月21日~3月26日。