高畑淳子 藤山直美とコンビ復活 10月舞台復帰 息子の逮捕騒動を乗り越える
昨年12月から活動を一時休止している女優・高畑淳子(62)の舞台復帰が、今年10月に上演される公演「ええから加減」(4~28日、東京・シアタークリエ)となることが5日、わかった。12、13年に上演された公演の再演で、これまでと同じく女優・藤山直美(58)とのコンビ。長男で俳優の高畑裕太(23)の逮捕騒動も乗り越え、完全復活するステージは、痛快喜劇となる。
昨年12月4日に主演舞台「雪まろげ」の千秋楽を迎え、以降は女優としての活動を一時休業中の高畑が、晴れて迎える今秋の復帰舞台で、劇場を笑いや涙の渦に巻き込む。
同作は12年に初演され、翌13年に早くも再演。その後も再々演の要望が常に寄せられる人気作。関係者によると、構想は昨年前半からで、「雪まろげ」の千秋楽直後に高畑に打診したところ、「やらせていただきます」と即答されたという。
昨年8月、裕太が強姦致傷の疑いで逮捕(後に不起訴)され、「雪まろげ」の出演も危ぶまれた高畑。だが、謝罪会見での「舞台をお見せするのが私の贖罪」との言葉通り、全国16都市のロングラン公演を務め上げた。
地方公演も含め、会場はほぼ満席。スタンディングオベーションが起こることも多く、総じて高畑に好意的な反応だったことから、「女優・高畑淳子」の活動がすでに世間に受け入れられていると判断されたことも、再演につながった。
作中での“相方”である藤山は、高畑について「とにかく真面目な方です」とした上で、「私は役者・高畑淳子さんを信頼しております。舞台『ええから加減』は高畑さんなしには成立しません」と熱くコメントした。
高畑も藤山を「私にとってはお芝居の神様です」と絶賛。「ご一緒しますと、くたくた、かすかすになります。でも最高に幸せなんです」と共演を喜んだ。アクシデントを乗り越えた高畑が、師と仰ぐ藤山とのコンビ“再結成”で再出発を果たす。