YOSHIKI カーネギーで18曲熱演「扉を開けたようでうれしい」
X JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)が13日(日本時間14日)、米・ニューヨークのカーネギーホールで、クラシック公演を行った。2014年にはバンドとして、同じニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)でライブを実施しており、アジア人で初めて、米音楽の2大聖地を制覇。同ホールのそばに自宅を構えるドナルド・トランプ次期大統領(70)への、“リクエスト”も飛び出した。
ルネサンス様式の外観が特徴的なホールに、美しいピアノの音色が鳴り響いた。47人の東京フィルハーモニー交響楽団を率いたYOSHIKI。ロックの殿堂・MSGに続き、クラシックの聖堂・カーネギーのステージにも上がり、約8分間、鳴りやまないスタンディングオベーションを浴びた。
ザ・ビートルズ、デヴィッド・ボウイらスーパースターが過去に達成しているとあって、「とても光栄。これで終わりじゃなく、扉を開けたようでうれしい」とアジア人初の快挙に誇らしげ。クラシックは幼少期に亡き父の影響で始めただけに、「MSGは(亡くなったメンバーの)HIDEやTAIJIと一緒に行きたかったですが、カーネギーは父親に見せたかった」と天国に思いをはせた。
「紅」などX JAPANの代表曲や、「200年後にも語り継がれるような曲作りをしたい」とチャイコフスキーの「白鳥の湖」を披露するなど18曲を熱演。米国歌の独奏前にはトランプ氏を意識したMCで、観客2800人から万雷の拍手を浴びた。
「アメリカンドリームという言葉があります。黒人、アジア人、メキシコ人…すべての人種が夢を追える国であってほしい」。カーネギーの所在地は、1週間後に大統領就任を控えるトランプ氏が暮らすトランプタワーとわずか500メートルほどの距離。報道陣には「トランプさんはとても頭がいい方なので、きっとアメリカにとっていいことをすると思う」と期待を込めてフォローした。
終盤には「このコンサートを実現させてくれたすべての皆さんに感謝します」と感極まり瞳を潤ませ「Next come back here!!(ここに戻ってきます)」。誓いの言葉で歴史的ステージを締めくくっていた。