俳優の綾野剛（３４）が１５日、主演映画「新宿スワン２」（２１日公開）の公開記念イベントを大阪・道頓堀で行った。

　グリコサインや、かに道楽本店など巨大看板の“聖地”である道頓堀川沿いに、綾野演じる主人公・白鳥龍彦の８メートルの巨大像が設置された。小雪がちらつく中、川岸には６０００人が集結。船でクルージングしながら登場した綾野は、川を挟みグリコサインと向かい合って建つ白鳥像と対面し、「ほんと新参者感、ハンパなくて。グリコサインさんのご迷惑にならないように、と思っています」と恐縮した。

　イベントの最後では、酉年にちなみ、綾野のかけ声で、１０羽の鳩が空へ飛び出すという演出を行った。綾野は「せっかくなんで、龍彦の声を使って、ガッツリいい声出すんで」と意気込むと、「新宿スワン２、行くぞー！」と威勢よく声を張り上げたところで、突然、音声が途切れるハプニング。おまけに、鳩も飛び出さず、しばらく間を置いてから、ようやく１羽、また１羽と飛び立つという締まらない展開で、綾野も思わず苦笑い。

　微妙な空気が流れたが、それでも綾野が「みんなで写真撮ってもいいですか」と自らのスマートフォンを取り出し、集まったファンに記念撮影を呼びかけると、「ちなみにドコモです」と自身が主演するＣＭの名を挙げて笑わせ、場を和ませていた。

　巨大像は、１５年に第１作が公開されたのに合わせ、東京・ＪＲ新宿駅前に設置された。続編の公開に合わせて、道頓堀に１１日から２２日まで期間限定で設置される。