将棋連盟・谷川会長 辞任挨拶全文「誠意をお伝えするには辞任が一番」
日本将棋連盟の谷川浩司会長が18日、報道各社へFAXを送信し、会長職を辞任することを発表した。
日本将棋連盟は昨年10月、対局中の将棋ソフト使用が疑われた三浦九段に対し、出場停止処分を下し、三浦九段は竜王戦に出場することができなかった。連盟は第三者委員会に調査を依頼したが、不正行為の証拠はなかったとの報告を受けていた。
【以下、谷川会長辞任あいさつ全文】
謹んでご報告申し上げます。この度、会長を辞任させていただく事と致しました。第三者調査委員会から報告書を頂き、年末年始をはさんでいろいろと考えた結果、将棋ファンの皆様、主催者・協賛社の皆様、そして三浦弘行九段に誠意をお伝えするには、会長が辞任するのが一番、という結論に至りました。
加えて、昨年十月以降、対応に苦慮する中で心身ともに不調をきたすようになってしまいました。このような状況の中で責任ある立場を続けるのは、将棋連盟にも迷惑がかかると考えました。専務時代も含めると約五年半、お世話になりました皆様には申し訳ありませんが、ご理解頂ければと思います。
なお、空白期間を作ることはできませんので、新しい会長が決定するまでの期間は務めさせて頂きますことをご了承ください。関係者の皆様、将棋ファンの皆様にご迷惑をおかけしたことを、あらためて深くお詫び申し上げます。
谷川浩司