タッキー＆翼の今井翼（３５）が１９日、都内で、山田洋次監督（８５）が脚本・演出を手がける主演音楽劇「マリウス」（３月６～２７日、東京・日生劇場）の製作発表に女優・瀧本美織（２５）らと共に出席。今井は瀧本との“タッキー＆翼”結成をアピールした。

　２人はマルセイユの港町を舞台に船乗りとして航海を熱望するマリウス（今井）とマリウスの恋人・ファニー（瀧本）として恋模様を演じていく。

　今井は「瀧本さんは小さい頃にタッキーと呼ばれていたそうで、またタッキー＆翼として愛し合える」と相棒・滝沢秀明（３４）に続き、瀧本と歌、踊り、芝居でコンビを組むことを楽しみにした。瀧本も「タッキーとして今井さんの隣に居られるのが珍しく、うれしいですね」と“ユニット誕生”を喜んだ。

　今作は山田氏が手がけた映画「男はつらいよ」の下敷きになったフランスの国民的人情喜劇「マルセイユ三部作」が原作。「－三部作」はフランスの人気作家マルセル・パニョルの戯曲で“フランスの寅さん”ともいえる人気喜劇だ。

　監督の思いが詰まった舞台に対して、２人は別々に現地・マルセイユまで足を運び、舞台となる土地の雰囲気を肌で感じていた。

　昨年末に一人旅をした今井は「マルセイユは２泊。考える時間になった。一人でブイヤベースを食べてました。パリでは（サッカーの）松井大輔君と一緒でした」と振り返った。友人と旅行した瀧本は「スペインからマルセイユに入りました。海を見るだけでも素敵でした」と現地で感じた思いを芝居に役立てる。

　得意のフラメンコも披露する今井は「山田監督は恩師。ラストチャンスの気持ち。新たな道のスタートして一皮むけられるようにしたい」と熱く意気込みを語っていた。