NHK籾井勝人会長 インフルエンザで医師から出社禁止 退任の24日はどうなる
24日をもって3年間の任期満了で退任するNHKの籾井勝人会長が19日、局内で最後の定例会長会見に臨んだ。ただ、普段の活動的な姿とは対照的で、足取りも重かった。会見が終了してからインフルエンザA型であったことが発覚。14年1月の就任会見の発言が物議を醸した同会長だったが、最後の最後までお騒がせぶりは変わらずだった。
会見では「風邪のようです」と語っていた籾井会長は、体温は測っていないとは言うものの顔色は悪く、時折、せき込む場面があった。また、退任にあたっての所感も、用意した文書の中で同じことを何回も繰り返して言うなど、体調がすぐれないのがはた目にも明らかだった。
しかし、会見後、局内の診療所で検査を受けた結果、インフルエンザであったことが発覚した。少なくとも3日間は出社しないように医師から命じられた。回復に時間がかかれば、任期満了日となる24日まで出社できない可能性が出てきた。広報担当者が記者会見の出席者に対して謝罪し、感染や発症の予防に努めるよう要請する異例の事態となった。
退任にあたっては「視聴者をはじめ、NHKにご支援・ご協力をいただいた皆さまに心からお礼を申し上げます」など感謝の意を示した。自身が目指していた受信料引き下げが経営委員会の判断で果たされなかったことには「理解しがたい」と不満を漏らした。