NHK 受信料着服問題で職員を処分 タクシー券不正利用についても
NHKは20日、年明けに発表した2件の不祥事に関し、職員の処分を発表した。
横浜放送局の男性職員(40代)が、2015年から2016年8月までの間、受信料の返戻手続きを悪用。11回にわたり約51万円を着服していた件に関しては、管理・監督責任の処分として、横浜放送局の営業部長ら6人を訓告、営業局(本部)の局長および横浜放送局の放送局長ら4人を厳重注意の処分とした。
なお当該職員は、昨年10月に不正行為が発覚した際、NHKの調査に大筋で着服を認めたが、調査開始直後に死去していた。そのため、本来なら懲戒処分に該当する案件というが、処分を行うことはできない。ただ、被害額は弁済を求めるという。
またタクシー券を不正使用したほか、勤務実績のない早朝・深夜の手当を申請する不正な勤務処理を行った福島放送局の男性記者(20代)に対して、停職2カ月(発令は1月27日の予定)の処分とした。またタクシー券の使用に関して、マニュアル通りの局内調査を行わず管理体制の不備があったとして、福島放送局の放送部副部長を出勤停止3日、放送部長ら3人を減給、放送局長ら5人をけん責、放送部副部長を訓告の処分とした。
この男性職員は2015年7月から2016年9月まで、150回にわたり不正なタクシー券を使用。その額は17万4180円となった。また2015年4月から2016年9月まで24件の不正な勤務処理を行い受給した手当は7万2660円に。この計24万6840円は、全額を戻し入れたという。