松方弘樹さん死去 74歳 脳リンパ腫と診断され闘病 「仁義なき戦い」シリーズ

亡くなった松方弘樹さん
「仁義なき戦い」でド迫力の演技を見せる松方弘樹さん(左)=(C)東映
「北陸代理戦争」での松方弘樹さん=(C)東映
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 俳優の松方弘樹(まつかた・ひろき、本名目黒弘樹=めぐろ・こうじゅ)さんが脳リンパ腫のために亡くなったことが23日、分かった。亡くなったのは21日。74歳だった。松方さんは東映の“やくざ路線”“実録路線”のスターとして活躍し、代表出演作に「仁義なき戦い」シリーズがある。釣り好きでも知られ、2年前には361キロのカジキマグロを釣り上げて話題になった。しかし、最近は健康を崩し、脳リンパ腫と診断され、病と闘っていた。「クジラを釣りたい」とも話していたが思いはかなわなかった。

 松方さんは昨年2月に体調不良を訴え、その後脳リンパ腫と診断された。脳リンパ腫は悪性腫瘍で症例の極めて少ない難病。入院中に脳梗塞も発症していた。健康な時は70キロほどあった体重は55キロほどに減ったという。

 松方さんは1942(昭和17)年7月23日生まれ。60(昭和35)年、高校3年の時に東映入社。同年、「十七歳の逆襲・暴力をぶっとばせ」でデビューした。北大路欣也との2世スターコンビとして数多くの時代劇映画に出演。その後、東映の“やくざ路線”“実録路線”のスターとして活躍し、代表出演作に「仁義なき戦い」シリーズ、「県警対組織暴力」などの深作欣二作品のほか、「脱獄広島殺人囚」など中島貞夫監督と組んだ主演作も多い。

 テレビドラマにも出演し、「勝海舟」「大江戸捜査網」などにも出演。ビートたけしの「天才たけしの元気が出るテレビ」にも出演し、たけしのふりに言葉少なに答えたり、笑い上戸な部分を見せるなど意外な一面を披露し、ファンの裾野が広がった。

 1991(平成3)年に「江戸城大乱」で日本アカデミー賞主演男優賞など受賞多数。

 私生活では女優の仁科亜希子(63)と79(昭和54)年に結婚。98(平成10)年に離婚した。仁科との間に仁科克基、仁科仁美がいる。父親は俳優だった近衛十四郎さん。弟は俳優の目黒祐樹(69)。

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