松方弘樹さん 息子仁科克基の元妻と会ったことなかった 最近の語録から
俳優の松方弘樹(まつかた・ひろき、本名目黒弘樹=めぐろ・こうじゅ)さんが脳リンパ腫のために亡くなったことが23日、分かった。21日に亡くなった。74歳だった。松方さんは東映の“やくざ路線”“実録路線”のスターとして活躍し、代表出演作に「仁義なき戦い」シリーズがある。しかし、最近は健康を崩し、脳リンパ腫と診断され、病と闘っていた。松方さんの最近の語録を振り返る。
◆2009年11月27日 山口県萩市の「萩クロマグロトーナメント」で、大会史上最大の325キロのマグロを釣って2年連続優勝。「2年連続300キロ超とは夢にも思わなかった」
◆2013年4月24日 都内で映画イベントに登場。前年10月にタレントの多岐川華子と結婚生活わずか2年で離婚した長男の仁科克基に“ダメ出し”。「甲斐(かい)性がないと女性は付いてこないでしょう。男は仕事が大事だから、ちゃんとやっていないとね」。さらに「没交渉ですから。(多岐川とも)お会いしたこともない」と父子の交流がないことも告白。
◆2014年4月15日付の本紙インタビュー。主演映画「柳生十兵衛 世直し旅」を映画館で公開せずに、地方自治体が持つホールなどで上映する形式を取っていることに「映画のデリバリーですよ。今は地方のお年寄りの楽しみが少なすぎる。ぼくの映画を支えてくれた世代の方々に楽しみを提供したいんです」
「昔は現場が華やかでしたが、最近は元気がなくてさみしいんですよ。こういうやり方もある、ということになれば、作品が増えて現場に活気が戻ってくる。50年飯を食わせてもらってる業界にお返しをしたいんです」
◆14年8月18日 主演舞台「友情~秋桜のバラード~」の製作発表。白血病で髪が抜けた同級生を励ますため、クラスメート全員が丸刈りにするという実話に基づき、女優の髪にバリカンを入れて「緊張しました。彼女の覚悟を重い気持ちで受け止めています」
◆14年12月1日 菅原文太さんの訃報を受けて。最後の会話となった3年前の電話でのやりとりを明かし「(菅原さんが)『元気してるぞ』って。『仕事やってくださいよ』と言ったら、『もういいよ』と言われた。ギラギラしているときを知っているから、白髪になった好々爺(や)の文太さん(の演技)が見たかった」
◆2015年3月11日。菅原文太さんをしのぶ会に出席し「(高倉)健さんはあこがれが強すぎたけど、文太さんは身近で手が届きそうで届かない存在。昔はよく飲みに行って、文太さんはめちゃくちゃモテた」