仁科亜季子 松方さんの離婚と父の公認に3年 松方さんと結婚するために待った

菅原文太さんの思い出を語る松方弘樹さん=2014年撮影
松方弘樹の元妻の仁科亜季子
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 俳優の松方弘樹(まつかた・ひろき、本名目黒弘樹=めぐろ・こうじゅ)さんが脳リンパ腫のために亡くなったことが23日、分かった。亡くなったのは21日。74歳だった。松方さんは東映の“やくざ路線”“実録路線”のスターとして活躍し、代表出演作に「仁義なき戦い」シリーズがある。元妻で女優の仁科亜季子(63)は「私が本気で愛した人」と談話を出した。松方さんは仁科と結婚するために元妻と離婚をした。仁科との婚約当初を振り返る。

 2人が婚約を発表したのは1979(昭和54)年。仁科は当時、彰子と名乗っており、松方さんは「これでやっと彰子を太陽の下に出せます」と“日陰の存在”だったことに後ろめたさを感じていたことを告白した。

 仁科の父親で歌舞伎俳優の岩井半四郎さんが2人の仲を公認し、婚約となった。2人はそろって会見し、仁科は「(松方に)ついてきて良かった。これからはだれに気兼ねすることなく笑顔が作れます」と喜んだ。

 婚約までに3年かかったことに仁科は「(松方さんは)いったん自分で決めたことはがんこに守る人ですから、大丈夫という自信はありました。でも、私の気持ちが両親にうまく伝わらず、父や母につらい思いをさせたことはつらかった」と話していた。

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