脳リンパ腫のため２１日に死去した俳優・松方弘樹さん（享年７４）の追悼番組が２５日、発表された。ＮＨＫ総合では、家族のルーツに迫る「ファミリーヒストリー　松方弘樹・目黒祐樹～芸能一家の歳月～」（木曜後７・３０）が２月２日に放送される。

　松方さんと弟で俳優の目黒祐樹（６９）が共演予定だったが、かなわなかった「ファミリー－」の放映が決まった。昨年の年明けの取材開始直後に松方さんが倒れた。回復を待って１１月に対談するはずだったが、１２月２３日の収録は目黒のみが参加した。番組では２人の父で剣劇スターだった近衛十四郎さんに、戦時中に助けられた人物を発見。闘病していた松方さんへ、元マネジャーらゆかりの人が言葉を送る場面もある。

　また、ＢＳフジは、２９日に「松方弘樹さん追悼企画　僕らはみんな生きてきた　松方・梅宮最後の旅」（後６・００）を放送すると発表。密葬にも参列した親友の俳優・梅宮辰夫（７８）とのハワイ旅を放送。梅宮のインタビューも流される。

　映画界でも動きがあり、東映は追悼上映を検討中。「仁義なき戦い」シリーズや「北陸代理戦争」などが候補に挙がっている。

　お別れの会について事務所関係者は「まだ具体的なことは決まっていないが、桜の咲くころにはと考えている」と４月ごろの開催を示唆した。