石井ふく子氏 91歳と紹介され「まだ90歳です」 毎日芸術賞贈呈式
優れた芸術的成果、功績を残した個人、団体を表彰する「第58回毎日芸術賞」の贈呈式が26日、都内のホテルで開かれた。
放送部門で受賞したプロデューサー・石井ふく子氏(90)は、TBS系ドラマ「居酒屋もへじ-母という字-」「渡る世間は鬼ばかり」を手掛けるなど、ホームドラマを確立してきた功績が認められての栄誉。贈呈式には、女優の三田佳子に加え、赤木春恵、長山藍子、藤田朋子、岡本信人、沢田雅美ら渡鬼ファミリーが祝福に駆けつけた。
そんな中、あいさつに立った石井は、自身の年齢を「91歳」と紹介されたことに「まだ90歳です」と、訂正するなど健在をアピール。
「TBSにお世話になって今年で55年になりました。皆さんの協力を得て、ずっと家族のドラマを作り続けています。それしかできないものですから。今日も私と一緒にお仕事をしてくださった方々が、たくさん来てくれて、うれしく思います。ある方から“元気じゃないと仕事が元気じゃない”と言われました。元気はすごいエネルギーがいること。元気じゃないと、元気な中身にならないと言われたことが、私の心の中にある。まだもう少し元気にお仕事させていただきたいと思っています」と喜びを語った。
ほかに黒沢清監督、筒井康隆氏らが受賞。