吉右衛門、駿馬に勝つには種馬に!3月公演で「伊賀越道中双六」再演
歌舞伎俳優の中村吉右衛門(72)が27日、都内で3月歌舞伎公演「通し狂言 伊賀越道中双六」(3月4~27日、東京・千代田区の国立劇場)の製作会見を行い、若い俳優との共演に意欲を燃やした。
舞台は2014年に上演した演目の再演。尾上菊之助(39)、中村米吉(23)、中村隼人(23)ら若い世代の俳優たちも出演する。吉右衛門は「月日のたつのは早いなと思います。また、若い皆さまとの共演で、年寄りの駄馬が走らせていただきます。どれだけ駿馬(足の速い馬)に追いつけるか、一生懸命務めさせていただきます」とあいさつした。
「駿馬に追いつく方法は」という問いには「できたら種馬になりたいな、と思います」とまさかの下ネタ返し。自身の言葉に苦笑いしながら「若い人の有り余る生気を頂戴して頑張っていきたいと思いますね」と下の世代からパワーを吸収する意気込みであることを明かした。
「伊賀-」は、赤穂浪士、曽我兄弟と並ぶ日本三大仇討ちの1つ「伊賀上野の敵討ち」が題材となっている。14年の上演では、1970年以来44年ぶりとなる復活が話題となった。今回は1931年以来となる「円覚寺」の場面が86年ぶりに復活する。