北島三郎 松方弘樹さん「チャンバラうまかった」思い出胸に冥福祈る
歌手・北島三郎(80)が27日、都内で所属レコード会社「日本クラウン」が主催する「平成28年度(第53回)クラウンヒット賞」の贈賞式に登場。21日に74歳で亡くなった俳優・松方弘樹さんについて「なかなかいい俳優だった。切れ味いい。チャンバラもうまいし。一緒にやった思い出だけとっておきたい。冥福を祈りたい」と故人との思い出を懐かしんだ。
歌手でありながら任侠映画など俳優としても活躍していた北島は1966年に映画デビュー作となった「兄弟仁義」、84年「修羅の群れ」などで松方さんと共演するなど縁が深い。最近は顔を合わせることはなかったが、自身の劇場公演に出演していた弟の目黒祐樹(69)に様子を聞いていた。
目黒からは「心配しないでください」と聞いていたそうだが「釣りを楽しんだり元気な姿を見てきたから、病院での姿は見たくなかったし、見せたくなかっただろうしな」と、回復を祈り再会を楽しみにしていたが、かなわず無念の表情を見せた。
自身も昨年9月12日に「頸椎(けいつい)症性脊髄症」の手術を受けて、現在仕事をセーブしている。リハビリも順調だが、年明けから目まいの症状があり、この日の式典も出席したものの大事をとって登壇や受賞者あいさつはキャンセルした。
「まだ本調子ではないので大事をとった。でも私のことは大丈夫。心配はいりません」と元気をアピール。「オレも今年は81歳。この年まで歌った先輩はあまりいない。そういう意味ではすごく幸せだなと。少しでも頑張って、皆さんに夢、希望を与えられたらいい。それがオレの使命かな」と話し、「どうしても100歳までは生きなきゃと思っている。気持ちはいつも前を向いている」と100歳宣言も飛び出した。