ＥＸＩＬＥの弟分にあたる１６人グループ「ＴＨＥ　ＲＡＭＰＡＧＥ（ランペイジ）」が２８日、川崎市内で、デビュー曲「Ｌｉｇｈｔｎｉｎｇ」の発売記念イベントを行った。２０１４年４月の結成から、「武者修行」と題したフリーライブを繰り返すなど下積みを経て、たどり着いた念願のデビューステージ。８０００人が集まる中、ボーカルの川村壱馬（＝かずま、１９）らメンバーは次々と声を詰まらせ、男泣きした。

　晴れのステージは激しいダンスパフォーマンスで幕を開けた。家族も見守る中、『暴れ回る』を意味するグループ名らしく所狭しと躍動すると、熱い思いがこみ上げた。

　トリプルボーカルの１人、川村はファン８０００人からの大歓声に感情が抑えきれず、客席に背を向けて何度も涙をぬぐった。

　「泣いてないっす」と強がりつつ、「３年間、うれしいことだけでなく、つらいことも１６人で共有し、活動してきたのがよみがえりました。支えてくれた人、両親も思い浮かんで感極まりました」と万感の思いを打ち明けた。

　３つのオーディションで選ばれたメンバーで結成されてから２年９カ月。今月２５日のデビューまでの道は平たんではなかった。フリーライブで４７都道府県を制覇し、計１５８公演で１７万人を動員。１５年には三代目Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓのツアーに裏方スタッフとして参加。山梨県の寺で合宿し、座禅に取り組んだこともあった。関係者は「注目されているからこそ、人間育成のために下積みを長くしました」と“熟成期間”について説明した。

　ＥＸＩＬＥ　ＴＲＩＢＥでは、５番目のデビューグループとなった。三代目ＪＳＢ・ＥＬＬＹ（２９）の弟で、陣（２２）とともにリーダーを務めるＬＩＫＩＹＡ（２６）は「三代目ＪＳＢは自分たちのあこがれでもありますし、ＴＲＩＢＥの新星としてちゃんと付いていって、いつかは追い越したい。兄貴からは『これからが勝負だぞ』と言われてます」と決意表明。大きな背中を見て育った１６人が、プロとしての第一歩を力強く踏み出した。