宙組トップ・朝夏まなと 奇人の小説家役に「タカラヅカ的にどこまで…」
宝塚歌劇団宙組公演「王妃の館/VIVA!FESTA!」が3日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で初日を迎えた。「王妃の館」は浅田次郎氏の同名小説が原作で、トップスターの朝夏(あさか)まなと演じる個性の強い小説家を主人公にしたミュージカルコメディ。今公演はトップ娘役・実咲凜音(みさき・りおん)の退団公演となっている。
朝夏は「吉本新喜劇までではありませんがドタバタあり、泣きどころあり、心温まる場面ありの作品です」と異色のコメディに仕上がった。「タカラヅカ的にはどこまで奇人ぶりを出してもOKなのか、バランスの取り方が重要」と役作りに腐心した。さらに1年で一番寒い季節の公演だけに「風邪、インフルエンザ、乾燥に負けないように頑張ります!」と茶目っ気たっぷりに宣言した。
またこれがサヨナラ公演となる実咲に対しては「華々しく見送りたい」と温かい視線。「これまで、私がやりやすいようにしてくれていたから、最後は自分のためにやってほしい」とエールを送っていた。
宝塚大劇場は3月6日まで。東京宝塚劇場は3月31日~4月30日。