桂文枝が四天王復活願う「松鶴も米朝もそろえたい」…春団治襲名の春之輔明かす
上方落語の大名跡「桂春団治」の4代目を襲名することが発表された、落語家・桂春之輔(68)が3日、大阪・成田山不動尊で行われた豆まき式に参加した。
4代目襲名が一斉にニュースで流れたこの日早朝から、祝福や激励の声が殺到したそうで「ありがたいことです。メールと電話の応対で難儀しました。朝10時に上方落語協会に行く予定も、40分遅れました」と語った。
昨年に亡くなった先代の遺言によって名跡を継ぐことになった春之輔は「皆さん『大変やな』『えらいこっちゃな』と言ってくださり、私の気持ちをよう分かってくださってますわ。喜びは全くないですから」と、改めて重責を背負うことへの心境を語った。
3代目は、6代目笑福亭松鶴さん、3代目桂米朝さん、5代目桂文枝さんと戦後の上方落語の復興に尽力し、「上方落語四天王」と呼ばれた。
先に「四天王」の名跡を継いだ6代目桂文枝(73)からは、襲名会見前日に「スタイリストおらんやろ?若く見えるように」と、美容院などの世話をしてもらったという。会見後も心配して「うまくいったか?」と連絡してきたという文枝について、春之輔は「文枝会長は(後継が決まっていない)あと『米朝』と『松鶴』もそろえたいと、言うてはりましたわ」と、四天王復活を願っていたことを明かした。