窪塚洋介 「ローマ法王が僕の場面で大爆笑」…舞台挨拶で思いあふれ独演30分
俳優・窪塚洋介(37)が4日、大阪市内で、公開中の出演映画「沈黙-サイレンス-」の舞台挨拶を行った。劇場で観客と一緒に作品を鑑賞した後に登壇。遠藤周作の小説をハリウッドの巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化し、江戸時代のキリシタン弾圧をテーマにした同作はバチカンで先行上映され、窪塚は「大盛況だったようで、ローマ法王が(自身が演じた)キチジローの場面で、手をたたかんばかりに大爆笑してたとの情報も入ってます」と紹介した。
舞台挨拶は約30分、作品への思いを語り続ける窪塚の独演状態に。「とめどなく話してますけど、いいですか?」と言いながら、「よく『ハリウッドデビューおめでとう』と言われますけど、そういうことじゃなくて、僕がうれしいのは、マーティン・スコセッシ監督の作品に参加できて、意味のある役をもらえて光栄です」と心境を語った。
窪塚は演じたキチジローの役柄について「日本中の役者がオーディションを受けたとも言われる役です。マーティンが言ってましたが、25歳から45歳くらいまでの役者さんは、超有名な方もひっくるめて受けに来たそうです」と説明した。
ただオーディションの際は「僕は1回目は、ガムをかんで入っていってしまって、その場で落とされることがありました」と告白。「控え室だと言われて通された場所で、今思うとはめられてたのかな」と振り返りつつ「紆余曲折ありましたけど、なんとか役をつかむことができて。よくぞ、マーティン・スコセッシ、僕を選んでくれたの思いです」と語った。
同作に出演したことで「大きい扉が少し開いた感がある」という窪塚は「大きいから、簡単には開かないだろうけど、ぐっと押しに行きたいなと思ってます」と心境を明かした。