柳楽優弥 主演男優賞に感涙…言葉にならず
俳優の柳楽優弥(26)が5日、横浜市内で行われた「第38回ヨコハマ映画祭 表彰式」で主演男優賞を受賞。授賞式で感激の涙を流した。
柳楽は「ディストラクション・ベイビーズ」の演技が評価されての受賞。賞状を手渡される時から目が真っ赤になっており、スピーチを求められると涙がポロポロ。「誰も、誰も…」としばらく言葉にならなかった。
持参していたハンカチで涙をぬぐうと、ようやく「『誰も知らない』で新人賞をいただいて、それから12年たって、いろいろ悩んだり考えたり…。いろいろやってまたこの場に立てるのはうれしいことです」と2004年にカンヌ国際映画祭で史上最年少、日本人として初めての最優秀主演男優賞を受賞した「誰も知らない」(04年公開)以降、さまざまな葛藤があったことを明かしながら、満面の笑みを見せて受賞の喜びを語った。
再び俳優として評価されたことに「名誉ある賞に押しつぶされないよう、筋トレがんばって、役者バカになりたいです」と笑いを交えながら堂々と宣言した。
「ディストラクション-」は愛媛県松山市を舞台に暴力に明け暮れる若者たちをエネルギッシュに描いた作品。同作では共演の小松菜奈(20)と村上虹郎(19)が最優秀新人賞、菅田将暉(23)が助演男優賞、真利子哲也監督が新人監督賞、佐々木靖之カメラマンが撮影賞を受賞している。柳楽の演技を間近で見ていた小松は「せりふが全然ないのにあれだけ意思を伝えられるっていうのはすごいです」と賛辞を贈った。