サザン桑田絶賛“メンソンの女王”半崎美子がメジャーデビュー
全国のショッピングモールで買い物客を号泣させているシンガー・ソングライターの半崎美子(36)が、メジャーデビューすることが7日、分かった。誰かの思いを歌にした“メンタルソングの女王”はサザンオールスターズの桑田佳祐(60)が自身のラジオ番組で「日本のアニタ・ベイカー」と絶賛した。レコード会社5社の争奪戦の末、4月5日にミニアルバム「うた弁」を発売する。4~5月放送のNHK「みんなのうた」にも抜てきされた。
メンタルソングとは、誰かの思い、心を歌にし、共感を呼ぶ楽曲を指す。2012年から主にショッピングモールで活動してきた半崎は、ファンとの触れ合いの中で見聞きした思いを楽曲に落とし込んできた。
「人の悲しみは誰かの悲しみを治癒する力を持っているんだな、と思いました。ショッピングモールを回るようになって、発信よりも受信する力が強くなったように思います」
転機となったのは、2011年に交通事故で息子を亡くした伊原さん一家との出会い。モールでたまたま半崎の曲を聴いた遺族と交流が始まり、背中を押す気持ちを込めた楽曲「明日へ向かう人」を完成させた。エールの1曲だったが、伊原さん一家以外の観衆にも「泣ける」と共感を呼び、注目を集めるようになった。
サザンの桑田が知名度を飛躍的にあげた。昨年12月に自身のラジオ番組で半崎の楽曲を“注目作”として紹介し、「いい女なんだろうな」と歌声から想像を膨らませるなど、絶賛。レコード会社5社による争奪戦の末、デビューが決まった。
NHK「みんなのうた」に新曲「お弁当ばこのうた」が抜てき。遅咲きの美人シンガーが、名刺代わりの「明日へ-」など5曲入りのミニアルバムで全国に“涙”を届ける。