松山ケンイチ、「聖の青春」と「珍遊記」のコラボで登場
「第59回ブルーリボン賞」授賞式が8日、東京・内幸町のイイノホールで行われ、俳優・松山ケンイチ(31)が主演男優賞に輝いた。伝説的棋士の生涯を描いた「聖の青春」で主人公・村山聖を演じ、高い評価を受けた松山だが、この日はやはり昨年に主演した「珍遊記-太郎とゆかいな仲間たち-」の原作者・漫☆画太郎氏直筆の笑顔の人物イラストを持って登場し、笑いを誘った。
登壇した松山が正面を向いて独特のタッチのイラストを見せ、一礼すると場内は爆笑。松山は、ノミネート時に「聖-」と「珍遊記-」が対象作品となっていたことから「これはすごい」と驚いたという。すぐに、漫☆画太郎氏に連絡し「珍遊記の世界観の中にいる村山聖さんを描いてほしい」と依頼したことを明かした。イラストを見ながら「村山さんも、こういう笑顔でぼくたちのことを見ていただけたらうれしいと思います」と真顔でコメントした。
一方で「聖-」については「命というものに潜って潜って潜って潜りきることができた。1人で潜ることなんかできなくて、監督をはじめとするスタッフのみなさん、共演者の方々と出会わなければ村山聖という大きな存在と向き合えなかったと思います」と力強く語った。体重を26キロ増やすなど、壮絶な姿勢で臨んだ「聖-」ばかりが注目されがちな中で、両作品に触れる気遣いを見せた。