アイドル契約した4人に1人が性的要求被害 女性200人に内閣府が調査
「モデルやアイドルにならないか」と勧誘を受けるなどして契約を結んだ10~30代の女性197人中、4分の1に当たる53人(27%)が契約外の性的な行為の撮影を求められる経験をしていたことが8日、内閣府の調査で分かった。うち17人は求められた行為をしたと回答している。
担当者は「被害者が周囲に相談できず潜在化していることがうかがわれ、調査結果は氷山の一角だ。支援体制の充実や相談しやすい環境づくりを進めたい」としている。
調査は昨年12月にインターネットで実施。15~39歳の女性2万人から、アイドルなどの勧誘を受けたり、自ら応募したりしたことがある2575人を抽出。さらに実際に契約に至っていた197人に実態を聞いた。契約時の年齢を複数回答で質問した結果、18~19歳が36・0%、20~24歳が32・5%、18歳未満が32・0%だった。
「契約時に聞いていない、あるいは同意していない性的な行為の写真や動画の撮影に応じるよう求められた経験がある」としたのは53人。うち17人は「求められた行為を実際に行った」と答えた。
理由(複数回答)は「お金が欲しかった」(35・3%)、「契約書に書いてあると言われた」(29・4%)、「事務所やマネジャーら多くの人に迷惑が掛かると言われた」(23・5%)が目立つ。多くは周囲に相談できなかったといい、「恥ずかしかった」「家族、友人らに知られたくなかった」が主な理由。