仁科亜季子 子宮頸がんの後遺症で排尿障害 「一番ショックだった」
女優の仁科亜季子(63)が9日、ブログを更新し、38歳の時に子宮頸(けい)がんを発症し、その後遺症として排尿障害に苦しんだことをあげた。「一番ショックだった」としている。
仁科は「人間として、女性として…それは受け止めがたい切ない症状だったので、この後遺症の事だけはずっと口をつぐんできました」と講演活動においても積極的には話してこなかったことを明かした。2009~10年ごろに話すようになったという。仁科は話すようになった動機について「検診を受けないツケがどんなに大きいか そのことを理解してもらうためにも、私は勇気を出して 真実を伝えるべきだと考えた」と検診の重要さを訴えた。
仁科は排尿障害が発覚した瞬間について「全ての人間が物心ついた時から 何の意識もせずに行ってきた営みが ある日突然、失ってしまい出来なくなってしまう。その時の衝撃は、今も忘れる事ができません」と振り返った。術後5日目のことだったという。
医師から「今、ぼうこうは一杯の状況です」とトイレに行くことを指示された。医師は「でも、びっくりしないで」とも付け加えた。仁科は尿意はなかったために不思議に思ったが、医師の指示に従ってトイレに行った。しかし、尿は出ず、仁科は「まったく気配がないのですから出なくて当たり前です」とし、医師にも伝えた。
医師は「やっぱりダメか。麻痺してるな」と答えたという。もう一度トイレに行き、「下腹部に力を入れ、出産のときのようにいきんで排尿するように」と指示した。すると、大量に尿が出たという。仁科は「自分の体の中で一体何が起こっているのか訳が分からなくなりました」と記した。「後で分かったこと」として、「子宮がんや卵巣がんの患者さんに高い確率で起こる後遺症の1つなのです」と、つづった。