藤村俊二さん献花の会 「途中下車の旅」スタッフらがボランティアで開催
1月25日に心不全のため82歳で死去した俳優・藤村俊二さんの献花の会が14日、東京・長泉寺で営まれ、笑福亭鶴瓶、ダウンタウン・浜田雅功、薬丸裕英らが出席した。
“お別れの会”は昨年までナレーションを務めた日本テレビ系「ぶらり途中下車の旅」などの番組スタッフら90人がボランティアで催した。藤村さんは、2011年10月から「途中下車の旅」の2代目ナレーターを務めていたが、15年10月に体調不良で降板。その後、太川陽介らが代役を務め、16年1月から俳優・小日向文世が3代目ナレーターを務めている。
ひょうひょうとした雰囲気で“おヒョイさん”の愛称でも親しまれた藤村さんらしいお別れの会となった。祭壇には、かすみ草やローズマリーが彩られた。10年の閉店まで東京・南青山で経営したワインバー「O’hyoi’s」の木製看板や赤ワインのほか、シガー、万年筆、老眼鏡など“しゃれた大人”の代表格だった藤村さん愛用の品が飾られた。
他の花を引き立てるかすみ草のように、自身も周囲を引き立てながら俳優、ナレーター、バラエティー、タレントなどマルチに活躍した。祭壇に飾られた藤村さん直筆のメモには「かすみ草がいい 目立とうとしないし誰かを華やかにしながら どこか淋しい キラキラしていて ギラギラしていないのが なによりいいんだ」などと思いがつづられていた。
長男の亜実さんは藤村さんの生き様を反映した祭壇に、「かすみ草のような生き方を重ねた」と説明。多くの仲間に支えられたことに「感謝や夢心地、そんな気持ちでいるのではないでしょうか」と父の思いを代弁した。
【主な出席者】
笑福亭鶴瓶、黒沢久雄、石丸謙二郎、薬丸裕英、金子昇、川上麻衣子、石黒賢、林家たい平、椎名桔平、うつみ宮土理、浜田雅功、高木ブー、森山周一郎、小松政夫、中村メイコ、香坂みゆき、野口五郎、三井ゆり、小堺一機、田山涼成、濱田マリ、せんだみつお、恵俊彰(順不同、敬称略)