船村徹さん、約1年前から息苦しさ訴え…5月には8時間手術も
作曲家の船村徹さんが16日、心不全のため神奈川県内の病院で死去したことが17日、わかった。84歳だった。船村氏は「王将」「矢切の渡し」など数多くの名曲を作曲、2016年には文化勲章も受章した。愛弟子には北島三郎、鳥羽一郎らがいる。1932年、栃木県出身。通夜は22日午後6時、告別式は23日午前11時から、いずれも護国寺で執り行われる。
船村氏は2015年の12月頃から息苦しさを訴えるようになり、2016年1月に、栃木県日光市の仕事場「楽想館」から、神奈川県藤沢市の自宅に生活の拠点を移した。その後改めて検査を受けたところ、心不全との診断を受け、5月6日に8時間にも及ぶ開胸手術を受けていた。
7月には退院し、自宅療養に努め、関係者によれば食欲も回復するなど、元気も取り戻しつつあったようで、9月の「高野公夫没後60年祭『船村徹コンサート』」で、約4カ月振りに仕事復帰を果たしていた。
昨年11月14日に行われた星野哲郎氏の七回忌を風邪のために欠席したが、今年1月の「文化勲章を祝う会」では元気な姿を披露。愛弟子の北島三郎らも駆けつけ祝福を受けたが、それが最後の公の場での姿となってしまった。