だいすけお兄さん卒業「おかあさんといっしょ」で歴代最長9年
NHKが17日、長寿子供番組「おかあさんといっしょ」(Eテレ、月~土曜、前8時)のうたのお兄さんが交代すると発表した。現在、08年4月から約9年間務めてきた11代目の横山だいすけに替わって12代目として花田ゆういちろうが4月3日から出演する。
「おかあさんといっしょ」にうたのお兄さんが出演し始めたのは71年10月から。初代は田中星児が務めた。横山は国立音楽大学を卒業。劇団四季を経て、うたのお兄さんになった11代目の横山は歴代最長の9年間にわたって“だいすけお兄さん”として子どもたちと、その母親たちに親しまれてきた。3月30日の放送の最後に新旧のお兄さんがスタジオに出演し、視聴者に対して交代のあいさつをする。
会見に出席した横山は「今回の卒業は僕から言わせていただきました」とあいさつ。節目となる10年よりも前に卒業を決めたきっかけとして、昨年8月に行われたファミリーコンサートを挙げた。昨年から「うたのお姉さん」を担当している小野あつこがコンサートで子どもたちと笑っている姿を見て「心が通じ合ったんだなという気持ちと安心した気持ち」を得たこと、そして「Say!good-bye~明日をみつめて~」という曲を歌いながら「いつかは終わりがくる」という思いに至り、「直感的なところが大きな要因ではあります」と語った。
12代目のお兄さんとなる花田は国立音楽大学の卒業後、今年1月に文学座附属演劇研究所を卒業した。学生時代に、児童合唱団の指導を行うなど、子どもの歌に親しんでいた。趣味は散歩、観劇。好きな食べ物はカレー、ハンバーグ、クロワッサン。好きな色は青、水色。落ち着く場所はキッチン。
昨年3月には、8年間タッグを組んできたうたのお姉さん・三谷たくみが卒業。横山は三谷の後を受けた新お姉さんの小野あつこを引っ張る立場でもあった。
なお、小野と、体操のお兄さん・小林よしひさ、パントマイムコーナー「パント!」のお姉さん・上原りさは引き続き出演する。